降り注ぐ光

光線1
SIGMA DP2 Merrill 30mm F2.8

 写真を撮りながら、この光景に圧倒されていました。冬の雪雲が風に流されていくと、その後を太陽の光が筋をなして追いかけていきます。太陽の光って、こんな風に目に見えるものだったのでしょうか。無色透明な光が、ここでは手にとることが出来るように現れています。それを受け止める冬の海は、北風に煽られながらも優しく光っています。まるで、空と海が一体となっているかのようでした。

 この写真は、三脚を使って撮りました。ピントは無限遠に合わせ、絞りはf11まで絞っています。この景色の前では、テクニック云々よりカメラを信じてシャターをただ押すだけでした。
オリンピックキャンペーン

愛ちゃん SH-05A

 羽田空港に着いたときから、東京オリンピック誘致のポスターが目立っていました。虎ノ門の工事現場のフェンスには、涙の愛ちゃんをはじめフェンシング団体のメダル獲得の感動の瞬間などのポスターが貼ってありました。オリンピック誘致には現地の熱気が参考にされるということなので、東京都もかなりの予算をさいてキャンペーンを行っているのでしょう。何故か、IOC の委員が日本国内を移動するところに集中的にあるような気がしないでもありません...

 この写真は、携帯カメラで撮りました。出張で東京に行ったときに、街中スナップ撮影をしましたので、何枚かを紹介します。


雲と太陽

雲 SIGMA SD1 Merrill + APO 70-200mm F2.8 EX DG OS HSM

 ロードレーサーの朝練で回っている糸島半島の西海岸で、いつもとは違う景色に出会いました。写真を撮るときには光と影を考えますが、天空からの光だけの世界がそこに広がっていました。疾走するロードレーサーからの視点ではなく、被写体を探す視点で捉えてみました。このシリーズは、冬の海に降り注ぐ光を捉えたものです。同じような景色に見えますが、それぞれ条件が異なり微妙に光の織り成す詩情は違っています。

 この写真は、雲に翳った太陽を望遠レンズで撮りました。この雲と太陽が今回のテーマの起因者ですが、見えてくる光はまったく別の顔をしています。こんな写真の撮り方もあるのかと、思い出深いシリーズとなりました。 
蝶(1904年)

黒髪 SIGMA SD1 Merrill + 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM

 1966年に発行された切手で、図柄は藤島武二の「蝶」です。先日日経の文化欄に高樹のぶ子が解説をしていました。「女の子を蝶よ花よと育てると、美しく官能的には育つけれど、少し困ったことも起きる。」 困ったこととは、男達が寄ってくる前に蝶や花が身辺に溢れかえり、かえって壮健な男達が遠ざかってしまうそうです。花に寄る蟻や昆虫が女の中に入り込んで悪戯をし、虫食いとなるそうで、こられはすべて匂いのなせる技で、蝶にとっての痺れ薬、つまり処女香と呼ばれるものだそうです。そして人生の奥深さとともに悲哀を味わうとき、女は少なくなった髪を手で梳き、そこに群れていた蝶を懐かしむ。というのがこの絵の解説で、高樹のぶ子の真綿で締めるような官能的な文章は、ぐるぐる回った挙句にやっと完結するのでした。

 この写真は、切手を立てて撮りました。寄りかかったものに密着してなかったので、少しピントが甘くなったようです。
 
岐 志

岐志 SH-05A

 今朝の朝練は強風荒れる中、小雪とともに走りました。冬の北西風は牙を剥き、正面や斜め前から容赦なく体に吹きつけ体力を奪っていきます。体内のエネルギーも寒さのために熱に変換して消耗するため、走るためのエネルギーは枯渇しかかりそうです。「己に克つ」、それだけを信じて前に向かってペダルを回していきます。最後は、やはり自分との闘いなんですね。

 この写真は、岐志の漁港近くでエメラルドパークと冬の海を背景に撮りました。途中千切れてしまい、強風と格闘しながらこの場所までたどり着きました。風でロードレーサーが倒されそうです。
シルホペタウルソウアルシイ

シルホペタウルソウアルシイ SIGMA SD1 Merrill + MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM

 植物園最後の写真は、一眼レフのSD1 Merrill とマクロレンズで撮った写真です。一度聞いても覚えられないような名前ですが、花はとても綺麗です。湿気を多く保っている温室内の水蒸気を沢山身に付けて、きれいな水滴が出来ていました。

 この写真は、三脚+2秒タイマーで撮りました。標準以上の写真でしょうが、センサーが捉えるキレがDP2 Merrill に較べて劣るようです。DP2の解像度抜群の絵は、レンズで支えられているのがよく解ります。あとはテクニックや表現力で絵づくりをカバーしないと、SIGMA DP2 Merrill には勝てないと思います。
湖畔(1897年)

湖畔 SIGMA SD1 Merrill + 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM

 1967年に発行された切手ですが、図柄は黒田清輝の最高傑作『湖畔』です。国の重要文化財に指定されているこの絵は、後に婦人となる金田種子(23歳 後に照子と改名)だそうで、芦ノ湖での避暑のひとこまを描き上げたものです。それにしても、滲み出る様な雰囲気がこの絵にはありますね。

 この写真は、ホワイトバランスを調整しています。白熱電球で撮ったために黄色っぽくなっていたものを、自然な色に修正しています。
ファレノプシズ

ファレノプシス SIGMA DP2 Merrill 30mm F2.8 + AML-2

 胡蝶蘭のひとつであるファレノプシズが、艶かしく咲いていました。ここの植物園では自生に近い展示をしていますので、園芸店で見るような輝くばかりのキズ一つ無い植物とは違い、表面にはでこぼこやシミがそのまま出ています。でも妖艶なこの花は、本質をさらけ出す湯上りの女性のようで、作家の言葉を借りれば...「女の顔って案外怖いよ。」(高樹のぶ子)

 この写真は、純正のクローズアップレンズを付けて撮りました。全体に歪みや荒れは出ていません。このくらい写って拡大トリミングも自在なら、マクロ撮影もこなせます。
サングラスの箱

ランス SIGMA SD1 Merrill + 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM

 オークリーのサングラスの箱を見ると、今世界中で話題となっているランス・アームストロングの運営財団 LIVESTRONG のロゴがデザインされていました。このサングラスも、オークリーとのキャンペーンで作成したものなのでしょう。でも、もう絶品になっているでしょうね。将来、希少価値が上がるかも...

 この写真は、標準ズームレンズのマクロ機能を使って撮りました。バウンス撮影も試みましたが、白熱球色のほうが現在のランスの立場を表しているようで、こちらの色を選びました。
詩(うた)

うた SIGMA SD1 Merrill + MACRO 70mm F2.8 EX DG

 サングラスの写真を撮っているときに、傍に来て撮影の様子をじっと見ていました。マクロレンズを向けるとポーズをとりはじめたので、急いで三脚を外し手持ちで構えました。ペットなどの撮影では決まった構図を決め打ちすることが難しく、手持ちでの一発勝負となります。マクロレンズ特有の制限はありますが、熱視線は感じられるでしょうか。

 この写真は、三分割法を使って現像しました。顔の全体の写真の中から、九つに分ける三分割法の上部二つの交点に左右の瞳を重ねました。じっとこちらを見ている瞳がバランスよく配置され、心の中まで覗かれているようです。